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漂流記

uta

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欠落人間の旅

六月の匂いを乗せた 生暖かく重たい風に
からっぽを隠してた布を盗まれたのさ 
亡霊はそう呟く
僕ではないものになって
本当の僕を探すための
三千里の旅に出た
道中、殊様々な
欠落人間に出会った
恋心をなくした青年
親に愛されなかった少女
自虐の遊戯に溺れた少年
欠落人間たちは形は違えど
皆同様に愛に飢えていた
僕は気づいた この空白は虚無は
交わりたい 愛されたいと
無価値なコンプレックスを拗らせて
しかしそれを悟られたくないために
欠落人間を演じていたのだと
真なる欠落人間たちに別れを告げて
旅の終着地に向かった
何一つ得ることなかった旅だが
どこか満たされた気持ちだったと
終着地で僕にさよならをした
 
 
 
20歳になりました。もう少し漂っていたかったです〜〜まる